1: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 15:36:35.71 0
会社で、ただ一人徹夜で残業している最中に、居眠りしてしまったらしい。
目が醒めると、同僚たちは全員出勤して、それぞれのデスクに座っていた。
俺はPCを立ち上げた。
「いい天気だね。どっか遊びに行こうか!」
ハロステのれいれいの声が、大音量で会社のフロア内に響き渡った。
残業の合間に、このPCでハロステを見たのだが、そのままスリープ状態になっていたようだ。
何事かと同僚たちがこっちを振り向く。

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2: 1 ◆oA2xBPHWrFNI 2018/02/23(金) 15:39:37.07 0
俺は隠れヲタだ。アイドルヲタであることは今まで隠し通してきた。
会話教室に通ってはきはきとした明るい話し方を身につけ、服や髪型にも気を使い、
公言するためにはじめた趣味のスノボでは、とある大会で優勝するほどの腕前になった。
それらの努力が、今、崩壊しようとしている。
俺はとっさに「ごめんね、今仕事中なんだ。あとで電話するね」と言って、youtubeを閉じた。
彼女と話しているふりをしてごまかそうとしたのだ。

3: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 15:40:20.54 0
一人称はぼっきゅんじゃないと嫌だ

4: 1 ◆oA2xBPHWrFNI 2018/02/23(金) 15:42:14.66 0
「彼女ですかぁ?」
部下のナナエが、隣のデスクから声をかけてきた。
「あ、ああ、そうなんだ。緊急のとき以外、会社にはスカイプかけるてくるなって言ってあるのに。
あとで叱っておかないとな」
「ええー。かわいそうですよぉ。彼氏が残業で帰って来なかったら連絡入れたくなる気持ち、わかるなあ」
「そういうものなのかい。なら、軽く注意するだけにするよ」
こちらを見るナナエの顔色が変わった。彼女の視線は、俺の後方に向いている。
後ろを振り向くと、上司の増田が仏頂面で俺を見おろしていた。

8: 1 ◆oA2xBPHWrFNI 2018/02/23(金) 15:46:43.70 0
「彼女かね」
増田が言った。
「はい、すみません」
俺は謝った。
「叱らないといけないが、それは体面上の話だ。君は女っ毛がないからな。恋人ができたんなら
うれしいよ。なんで教えてくれないんだ。今度紹介してくれよ」
「はい、そうします。ありがとうございます」
昼休み、俺はPCに向かって、彼女とスカイプしているふりをした。
一人でも話せるものだ。驚くほどうまくいった。それに、本当に彼女と話している
ような気がして、すごく楽しかった。
同僚たちは遠巻きにそれを聞いている。
「じゃあ、今夜、渋谷で飲もう。いいよ、お寿司ね」
スカイプを切るふりをした。
同僚たちが寄ってきた。
「いいなあ。デートかい」
「ああ、そうなんだ。仕事がんばって定時には終わらせないとな」

10: 1 ◆oA2xBPHWrFNI 2018/02/23(金) 15:48:23.82 0
仕事を終え、帰宅した。
俺は、またスカイプしているふりをしてみようと考えた。
自宅のPCのれいれいの壁紙に向かって、小一時間話した。楽しかった。まるで
本当にれいれいと恋人になったような気がした。
それ以来、暇を見つけては、れいれいと会話しているふりをするようになった。

13: 1 ◆oA2xBPHWrFNI 2018/02/23(金) 15:50:21.20 0
ある日、街中で、れいれいとデートの待ち合わせをしている設定で、スマホで会話しているふりを
した。待ち合わせ場所には、最寄のカフェを指定した。
自然と、カフェに足が向いた。
なんという偶然だろうか。
カフェに入ると、奥の席に、れいれいが座っていた。
見間違えるわけもない。本物だ。
俺を見つけると、彼女は笑顔で手を振ってきた。
「遅いよ。待ちくたびれちゃった」
「ごめんごめん」
異常なシチュエーションだが、自然とそう返して、席に座って、会話した。盛り上がった。
デートを楽しんだ後、ホテルでれいれいとベッドを共にした。

14: 1 ◆oA2xBPHWrFNI 2018/02/23(金) 15:51:31.18 0
翌日、会社に行ったら、同僚たちに囲まれた。
「おい、お前、これ見ろ」
雑誌を手渡された。
れいれいと俺がカフェで話している写真と、ホテルに入る写真が載っていた。
「一般人男性とお忍びデート」という見出しがついている。
昨日のデートは、夢でも幻でもなかったのだ。

17: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 15:52:50.21 0
とりあえずエロ路線にしろよ

“"
18: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 15:53:07.17 0
夢オチだから安心してくれ

19: 1 ◆oA2xBPHWrFNI 2018/02/23(金) 15:54:15.15 0
れいれいは、アイドルを辞め、俺と結婚した。ある日、初デートのことを話した。
彼女は、デジタル彼氏と会話しているつもりになれるスマホのアプリをこっそり楽しんでいて、
うっかりメンバーが周りにいる場所で使ってしまったという。
れいれいは、俺と同じく、見栄を張って、これはリアル彼氏だと公言し、会話しているふりをしたそうだ。
そして、ある日、「デートの待ち合わせをしている」「彼氏を見せる」とメンバーに言ってしまい、
カフェの遠くの席からメンバーらが見守る中、座っていると、俺が来たそうだ。
都合がいいので、その場は俺を彼氏ということにして、少し会話して、カフェを出たら事情を話そうと
思っていたそうだ。
だが、あまりに俺があまりに自然に話すもので、話を合わせて、流れに身を任せることにしたのだという。
奇しき縁もあるものだ。今では子供が二人生まれ、幸せに暮らしている。

「ハロステ」終

22: 1 ◆oA2xBPHWrFNI 2018/02/23(金) 15:55:53.98 0
PCはスマホに変更するかな

26: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 15:59:00.25 0
何で彼氏を見せるがいきなり直接あってるところを見せるになる訳?
昭和なの?

28: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 16:02:04.82 0
設定が無職ニートが思い描く理想みたいで気持ち悪いな

31: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 16:04:02.88 0
主役が男だから
ハロプロ小説じゃなくておっさん小説って言われてるんじゃん

32: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 16:05:10.57 0
メンバー同士のレズでいいのに

33: 1 ◆oA2xBPHWrFNI 2018/02/23(金) 16:05:25.17 0
ハロプロ小説ってハロメンを主人公にするんか
実はハロプロ小説スレにあまり行ったことがない

38: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 16:09:51.67 0
昔見たSSで中野かどっかでヲタの隣に座ってたのが娘に入る前の鞘師で
私がドームに連れて行くって言いのこしてヲタに希望与えるやつが好きだった
スレごとどっかに残したはずなんだが見つからん

42: 1 ◆oA2xBPHWrFNI 2018/02/23(金) 16:12:07.96 0
>>38
いい発想だな

39: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 16:10:37.13 0
無人島でバトルロワイヤルでいいよ

48: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 16:52:13.73 0
超能力で世界を守る話でいいよ

54: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 17:32:33.87 0
過去のハロプロ小説だと自分とハロメンのストーリーってのは少ない
ハロメン同士の恋愛や友情物語がほとんどだったわ
おれは女同士の恋愛ものはイマイチだったけど友情物は好きだった

62: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 17:43:39.10 0
エロかファンタジーか学園物かあんまり現実味出さない方が狼住人には受けそう

63: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 17:44:21.41 0
ショートショートだとしても前置きが長すぎるオチが弱すぎる
出会ってからの展開がミソだろ

65: 1 ◆oA2xBPHWrFNI 2018/02/23(金) 17:45:40.51 0
>>63
なるほど
落ちはどうするかな

95: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 19:57:35.06 0
人生とは予測するのが難しいものだ。
「一寸先は闇」とはよく言ったもので、親友が突然引っ越したり、
得意だったはずの数学の成績が急に低下したり、大好きなアイドルが突然引退したりなど
実に様々なことが起きる。

しかし今朝、俺の身に起きた事件はいささか理解を超えていた。

97: 名無し募集中。。。 2018/02/23(金) 19:58:49.21 0
土曜の朝10時過ぎだった。
昨晩遅くまで海外ドラマを見ていた俺は、まだスヤスヤとやすらかな眠りの中にいたのだが、
突然、異臭と息苦しさを覚えて目を覚ました。

なんだこれは?
見ると部屋の中が真っ白な霧に包まれている。そして鼻を突き刺す化学的な刺激臭。
火事か?それとも毒ガスでも散布されたのか?
慌てて俺はベッドから飛び起き、周囲を確認した。

すると
「うわぁ。どうしよう。煙とまらなくなっちゃった。やばいよお」
と妹の真莉愛が部屋の片隅で騒いでる。
おい真莉愛大丈夫か?火事だぞ?

98: ◆2KeWPBVue6 2018/02/23(金) 20:00:55.85 0
俺が話しかけると、妹は
「うええええん」と泣き出した。
おい、どうした?
泣いてる場合じゃないだろ。逃げるぞ真莉愛。

とりあえず俺はまず火元を確認しようと、部屋をでて外廊下に出た。
しかし家の中のどこにも火事が起きてる様子はない。

「うえええええええん」
泣きじゃくる真莉愛。
おいおい、泣いてる場合か。いったい何がおきているんだ。もしかして火事じゃないのか。
「ひっくひっく」

見ると、真莉愛はもくもくと白い煙を吐くバルサンの缶を2缶ほど手にもっていた。
「うええん」

缶を両手にもち、俺の方に見せてくる真莉愛。
そしてその足元にはさらに4缶ほど煙の出てるバルサンが置かれていた。
おい。お前はいったい何をしてるんだ?
もしかしてこの煙は火事じゃなくてお前が炊いたバルサンか。
なぜそんなことをした。それも6缶も。
俺を殺す気か?

99: ◆2KeWPBVue6 2018/02/23(金) 20:02:04.19 0
口を一文字に閉じてなにも言わない真莉愛。
目からは涙がポロポロと流れている。
まあいい。
俺は窓を開けて空気を入れ替えると、バルサンの缶を裏庭に出した。
缶の使い方の説明を見ると一時間ほど煙が出続けるらしい。
まあここに置いておけばいずれ出なくなるだろう。

俺は部屋に戻り、座布団の上で正座している真莉愛の対面に腰掛けた。
で?なんだこの騒ぎは?何が目的なんだ?
「だって真莉愛悲しかったんだもん。」
うんうん。なんで悲しかったんだ?
「お兄ちゃんのせいでパパとママが出ていっちゃったから。」
ん?どういうことだ。
「だから真莉愛もこれで死のうと思ったの」
困った。我が妹ながら言ってる意味が全然わからない。
おやじとおふくろが俺のせいで出ていったって?

100: ◆2KeWPBVue6 2018/02/23(金) 20:04:20.58 0
まあ確かに、二人とも昨晩から家を留守にしている。
急に親戚の不幸があって、夜遅くに二人で母親の実家に出かけたのだ。
しかし「明日には帰ってくるから二人ともいい子にしててね」って
新幹線の駅からメールがあったじゃないか。

「真莉愛、メールなんて来てないよ」
え?ってことは法事で行ったことを知らないのか。
俺は自分のスマホのメールを再度確認してみた。

確かに宛先は俺だけになっている。
どうやら母親がうっかりして真莉愛に送るのを忘れて俺だけにメールしてしまったようだ。

101: ◆2KeWPBVue6 2018/02/23(金) 20:06:16.98 0
おい真莉愛、二人ともおじさんの家に法事で行ってるだけだ。
今メールを転送したから読んでみろ。
「本当に?」
スマホのメール着信音がブルルと鳴り、真莉愛はメールを読み始めた。
たちまち笑顔になる妹。両親不在の理由がやっとわかったか。

「なんだ…。真莉愛びっくりしちゃった。
パパとママ昨日の夜お出かけしたんだね。
昨日は真莉愛早く寝ちゃったから、全然知らなかった。」

まったくそんなことでパニックになるなよ。っていうかなんで俺のせいだと思ったんだ?

「だって真莉愛なんにも悪いことしてないから、きっとお兄ちゃんのせいで二人ともいなくなったんだって思って。
だから…悪いお兄ちゃんをやっつけなきゃって思って」

102: ◆2KeWPBVue6 2018/02/23(金) 20:09:07.40 0
なんだか知らんが、そんな意味不明な理屈で命を狙われることになるとは。
人の人生なんてわからないものだ。どこでなにがあるか知れたもんじゃない。

いいか、よく聞け真莉愛。
パパとママが見当たらなくて寂しくなったのはわかるが、
それならまず俺を起こして話を聞け。
いきなり殺そうとするな。
っていうかバルサンは安全だから人を殺すことはできないぞ。
色んな意味で間違ってる。

「はい、ごめんなさい」
まったく。しおらしく謝られると、これ以上責める気にはなれない。
まあいい。相手が俺で良かった。もう二度とこんなことするなよ。

「はい」
よし、朝ごはん食べようぜ。まだだろ?
「うん」
満面の笑みを確認すると、俺は妹と遅い土曜の食事をするためキッチンに向った。
fin.

107: 1 ◆oA2xBPHWrFNI 2018/02/23(金) 20:16:03.94 0
酷評は慣れるとなんともなくなっていくから
どんどん書いて晒すといいよ
書いて晒さないと上手くならない
互いにがんばろう

“"

参照元:http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1519367795/